- Webライターのポートフォリオって何?
- Webライター未経験・初心者の場合は何を書けばいいの?
- ポートフォリオを作った後に何をすればいい?
このような疑問を解決していきます。
Webライターとして仕事を請けるためには、ポートフォリオの作成が欠かせません。
分かりやすくて魅力的なポートフォリオがあれば、クライアントの目に留まりやすくなり、仕事の受注率も上がります。
しかし、いきなり「ポートフォリオを作って」と言われても、何を書けばいいか分からないですよね。
そこで、この記事ではWebライターのポートフォリオ作成方法について、未経験・初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
テンプレートも載せているので、誰でも簡単にポートフォリオを作成できますよ。
この記事を書いた人
Webライターのポートフォリオとは?
ポートフォリオとは、過去の実績や経歴を掲載する「作品集」のようなもの。
例えば、イラストレーターであれば過去に作成したイラストを、Webデザイナーであれば作成したWebサイトのデザインを、自分の作品をポートフォリオに掲載します。
Webライターの場合は、過去に執筆した記事・これまでの実績などを掲載します。
実績以外にも、自己紹介や経歴・目安の報酬などを記載することで、クライアントが仕事を依頼しやすいような内容に工夫していることが多いですよ。
ポートフォリオを活用するシーン
ポートフォリオは、次のような場面で使用します。
- 案件に応募する
- SNSやブログに掲載してPRする
- 就職や転職活動をする
よく使うのは、案件に応募する時。新規の案件に応募をする際には、ポートフォリオの提出を求められるのが一般的です。
魅力的なポートフォリオがあれば、高単価な案件を獲得できる確率も高まりますよ。
SNSやブログに自分のポートフォリオを掲載しておけば、執筆依頼が届くこともあります。
ポートフォリオが必要な理由
ポートフォリオが必要な一番の理由は、案件の受注率をアップさせるためです。
クラウドソーシングサイトに書かれているプロフィールだけを見るよりも、ポートフォリオ用のサイトで自分の実績や経歴を詳しく書いている人の方が熱意を感じますよね。
1つの案件に対して大量のWebライターが応募する時もあるので、分かりやすいポートフォリオがある方が他のWebライターとも差別化しやすいですよ。
Webライターがポートフォリオに書く内容7つ【例文あり】
Webライターがポートフォリオに書くべき内容は、次の通り。
- 自己紹介・経歴
- スキル・資格
- 実績orサンプル記事
- 対応可能な業務
- 参考報酬
- クライアントの評価
- 連絡先
それぞれの項目について、例文も合わせて紹介していきますね。
①自己紹介・経歴
まず、自己紹介・経歴を記入しましょう。
自己紹介・経歴で書くべき内容
- 自己紹介:名前・年齢・性別・居住地・趣味や特技
- 経歴:出身校・勤務先と職種・Webライターの活動経歴
履歴書とは違い、学歴は書かずに職歴だけ記載している人もいるので、開示したい範囲で記入してください。
②資格
Webライターの活動に活かせるような資格がある場合は、記入しましょう。
Webライター関係の資格
- SEO検定
- Webライティング技能検定
- Webライティング能力検定
- 日本語検定
- ビジネス著作検定
- Webリテラシー検定
他にも、医師・弁護士・税理士のような専門資格や、日本化粧品検定、日商簿記、FPなど、あらゆる職種の資格が役に立つ可能性があります。
③実績・サンプル記事
過去に執筆した記事や、ブログ運営で実績がある場合は記入します。
実績が無い場合は、サンプル記事を示しましょう。
実績を記入する時、納品した記事を公開する時は必ずクライアントの許可をとりましょう。クライアントの許可を取らずに勝手に記事を掲載すると、トラブルの原因となります。
記事を開示できない場合は、どのようなサイトでどんな内容の記事を書いたのか該当を記入しましょう。
まだ実績が無い場合は、自分のブログでサンプル記事を書いて開示しましょう。
サンプル記事を作る方法は、「Webライターのポートフォリオの作り方4STEP【未経験でも作れる】」で紹介しています。
④対応可能な業務
Webライターとして対応可能な業務内容を記入します。
Webライティング以外にもできる業務(記事の編集や校正・動画編集・翻訳など)があれば、派生した仕事に繋がる可能性もあるため記入しておきましょう。
⑤参考報酬
記事を執筆する際の参考単価を記入しましょう。
Webライターの単価目安は以下の通り。
Webライターの文字単価目安
未経験~初心者 | 0.5円~1円 |
初心者~中級者 | 1円~3円 |
専門家・専門ライター | 3円以上 |
上記はあくまで目安で、仕事内容によっては変動することがあります。
文字単価は、実際に仕事を請けて相場が分かってきてから記入しても大丈夫です。
⑥クライアントの評価
クラウドソーシングサイトで評価が増えてきたら、ポートフォリオにも記載しましょう。
クラウドソーシングサイトの評価欄の画面コピーを貼りつけても◎
⑦連絡先
クライアントがあなたに仕事を依頼したいと思った時のために、連絡先を記入しましょう。
連絡先はGoogleなどのフリーメールでも良いですが、いやずらやスパムなどが不安な方は、ブログにお問い合わせフォームを作りましょう。
WordPressで問い合わせフォームを作る方法は、次の記事を参考にしてください。
【図解あり】WordPressブログでお問い合わせフォームを作る方法|Contact Form 7の使い方
Webライターのポートフォリオの作り方4STEP【未経験でも作れる】
Webライターのポートフォリオの作り方は、次の4STEPです。
- STEP1|ポートフォリオ用のブログを作る
- STEP2|記事を5~10記事書く
- STEP3|自己紹介ページを書く
- STEP4|記事のアクセスを解析する
順番に解説していきます。
STEP1|ポートフォリオ用のブログを作る
まず、ポートフォリオを作成するためのブログを準備します。
一番おすすめなのは、WordPressでブログを作る方法です。
WordPressでポートフォリオを作成した方が良い理由は、次の通り。
- Webライターの必須スキルであるWordPressの操作方法が覚えられる
- ブログ運営の中でSEOについて学べる
- ブログ運営の中で広告収入を得られる可能性がある
毎月のコストは1,000円ぐらいかかるというデメリットはありますが、得られるメリットの方がかなり多いため、WordPressを使うのが断然おすすめです。
ブログ開設に必要なものは、サーバー・ドメイン・ブログ(WordPress)の3つ。
WordPressでブログを作る詳しい方法は、次の記事で紹介しています。
ブログ開設だけなら10分ぐらいでできますよ。
STEP2|サンプル記事を5~10記事書く
WordPressでブログを作成したら、記事を5~10記事程度書きましょう。
ポートフォリオ目的だけでなく、ブログを育てていく場合は、Webライターで受注していきたいジャンル、経験のあるジャンルについての記事を書きます。
Webライターとして需要のあるジャンルは、次の通り。
- 美容・健康
- 金融・投資・保険
- グルメ・食品
- 不動産・引っ越し
- 転職・退職代行
- スポーツ・趣味
実績が無い場合は、サンプル記事がクライアントにとっても大きな判断材料になります。
最初から高品質な記事を書くことは難しくても、慣れてきてから後から手直ししながら自信を持って紹介できる記事にしましょう。
STEP3|自己紹介ページを書く
記事をある程度執筆したら、自己紹介ページを作成しましょう。
自己紹介ページに書くべき項目のテンプレートを用意しましたので、コピペしてアレンジしてくださいね。
プロフィールページは、WordPressの固定ページへ作成し、トップページなどの分かりやすい場所へ設置しましょう。
ポートフォリオページに入力した内容は、クラウドソーシングサイトなどの応募文にそのまま使えます。
STEP4|記事のアクセスを解析する
WordPressでブログ運営をする場合は、ブログのアクセス解析を行いましょう。
SEOは本やスクールで勉強することは誰でもできますが、自分でSEOを実践してみないと分からないこともあります。
アクセス解析の代表的なツールである、Googleアナリティクス・Googleサーチコンソールの設定方法は下の記事を参考にしてください。
【図解あり】Googleサーチコンソールの設定方法【初心者向け】
【2023年最新】Googleアナリティクスの設定方法を解説【簡単】
Webライターがポートフォリオを作る時のポイント3つ
Webライターがポートフォリオを作る時のポイントは、次の3つ。
- デザインやレイアウトにもこだわる
- サンプル記事の誤字・脱字を無くす
- 納品した記事の紹介をする時はクライアントの許可を取る
簡単に解説します。
①デザインやレイアウトにもこだわる
ポートフォリオは見やすく分かりやすいデザインにするように心がけましょう。
見やすいデザインに整えられていると、クライアントへのアピール力が強くなります。
例えば、文字単価や対応可能な業務を図解で示しておけば、パッと見て分かりやすく目にも留まりやすくなります。
また、問い合わせフォームはボタンを設置したり、文字を見やすく装飾したり、レイアウトにもこだわっても良いですね。
もちろん重要なのは中身ですが、見やすく体裁を整えることも大切です。
②サンプル記事の誤字・脱字を無くす
ポートフォリオに掲載するサンプル記事は、誤字・脱字などのミスは無くしましょう。
ミスが多いと記事の品質が落ち、Webライターとしての信用力が低くなってしまいます。
「仕事を依頼しても、凡ミスで何度も修正してもらわないといけないのかな?」と思われてしまうかもしれませんよね。
記事を作成したら、声に出して読み上げる、翌日にもう一度読み返すなどを行い、正しい文章になるように心がけましょう。
③納品した記事を紹介する時はクライアントの許可を取る
クライアントに納品した記事を載せる時は、事前に許可をもらいましょう。
自分が作成した文章であっても、所有権や著作権はクライアントに移転すると契約している場合が多いです。
勝手に記事を掲載してしまうと、場合によってはクライアントから賠償請求されるかもしれません。
トラブルを避けるためにも、必ずクライアントに連絡してから掲載するようにしましょう。
ポートフォリオを作成した後にするべきこと3つ
ポートフォリオが作成できたら、次の3つを行いましょう。
- Webライター案件の応募時に活用する
- SNS・ブログでPRする
- ポートフォリオを定期的に更新する
順番に解説します。
①Webライター案件の応募時に活用する
ポートフォリオサイトができたら、案件の応募時に活用しましょう。
Webライターの案件は、以下のような方法で見つけることができます。
Webライターの案件の探し方
- クラウドソーシングサイトを使う
- SNSでライターを募集している人に営業する
- 求人サイト・フリーランスエージェントで仕事を探す
最初のうちは、取引の仲介や入出金を管理できるクラウドソーシングサイトを活用しましょう。
ライター向けのクラウドソーシングサイトはたくさんありますが、初心者向けのサイトは次の3つ。
Webライター向けのクラウドソーシングサイト
案件に応募する時の提案文にも、ポートフォリオで作成した文章を活用しましょう。
Webライター向けのクラウドソーシングサイトについて、詳細は下の記事を参考にしてください。
②SNSに掲載する
Webライターの発信でSNSで発信している人は、ポートフォリオを掲載しておきましょう。
Twitterなどでポートフォリオのページを載せておけば、あなたの経歴やスキルを見たクライアントから執筆依頼が来る可能性もありますよ。
また、Twitterで「#ライター募集」で検索すると募集中の案件を探すこともできるので、直接営業をすることもできます。
ブログ運営で収益化を狙っている場合も、SNSを活用すればブログへの集客も狙えます。
③ポートフォリオを定期的に更新する
ポートフォリオを作成したら、定期的に情報を更新しましょう。
情報が更新されていないと「活動していないのかな?」と思われてしまうかもしれません。
「月末に更新する」など更新する日を予め決めておきましょう。
また、サンプルとして掲載している記事も定期的に更新し、高品質な記事に仕上げていきましょう。
Webライター用ポートフォリオに関するQ&A
ポートフォリオを作るためのQ&Aをまとめました。
ポートフォリオに載せられる記事を受注するにはどうしたらいい?
ポートフォリオに掲載しても良い案件を獲得するには、記名記事の募集を探しましょう。
クラウドソーシングサイトのキーワード検索で「記名記事」で検索すると、記名記事の募集が見つかることがあります。
記名記事であればライターの情報を掲載ができるので、ポートフォリオにも掲載できる案件であることが多いです。
もし記名記事の募集が見つからない場合は、条件に「ポートフォリオへの掲載可」と記載している案件を探してみましょう。
WordPress以外でポートフォリオを作成しても良い?
ポートフォリオを作るツールは、WordPress以外でも大丈夫です。
ただし、一度もWordPressを使ったことが無い人は、WordPressを使うことをおすすめします。
WordPressは多くのクライアントが利用しているサービスなので、Wordpressの知識があった方が請けれる仕事の幅も拡がります。
どうしてもお金をかけたくない・簡単に作成したい人は、次のツールでポートフォリオを作成することもできますよ。
ポートフォリオを作成できるツール(WordPress以外)
- 無料ブログ(はてなブログ・note・Amebaブログなど)
- ポートフォリオ作成サービス(edirecoなど)
- Googleドキュメント・Googleスプレッドシート
ポートフォリオ用のサイトが無くてもWebライターの仕事はできる?
できます。
ただし、クラウドソーシングサイト以外で案件を獲得していきたいなら、ポートフォリオサイトを作成することをおすすめします。
クラウドソーシングサイトでは、サイト内にプロフィールや実績を分かりやすく記入する欄があるので、ポートフォリオ用のサイトを作らなくても問題ありません。
ただし、SNSや企業の募集に応募する際は、ぱっと見て分かりやすいポートフォリオサイトがある方が採用率アップに繋がります。
ポートフォリオを活用して他のWebライターに差をつけよう!
今回は、Webライターがポートフォリオを作る方法を初心者の方向けに紹介しました。
Webライターのポートフォリオの作り方4STEP
- STEP1|ポートフォリオ用のブログを作る
- STEP2|記事を5~10記事書く
- STEP3|自己紹介ページを書く
- STEP4|記事のアクセスを解析する
ポートフォリオは、Webライター採用時の重要な判断材料になります。
ポートフォリオ用のサイトを作成していれば、Webライターとしての意欲の高さも示すことができ、案件の受注率向上にも繋がりますよ。
WordPressでブログを作る方法はこちら。
これから本気でWebライターに取り組もうと考えている方は、ポートフォリオを上手く活用していきましょう。
今回の内容は、以上です。